イギリス旅行記その②としまして、今回は、いよいよプレミアリーグ観戦のため、
地下鉄に乗ってノースロンドンに向かいます。
今回はさすがに遠いので、歩いて行くというような、
無謀な事はやりませんでした。
ちなみに、イギリスの地下鉄の駅のホームは、大体どこの駅もこんな感じ。
ディストリクト線とか、オーバーグラウンド線みたいに、
地上も走る路線の駅はもうちょい広いねんけどね。
ただ、サッカーの試合は昼からなので、午前中は何をしていたかというと、
アーセナルのホームがある、ハイバリーに行ってきました。
まあ、アーセナルのホームに行くには、アーセナルっていう駅があるから、
そこから歩けば5分ぐらいで行けるんやけど、今回は、
ハイバリー&イズリントンという駅で降りて、そこから行くことにしました。
駅の改札を抜けるとすぐに、ハイバリーパークという公園があるねんけども、
公園の入口に建っていた女神像の足下には、アーセナルのシンボルである、
大砲の銅像が飾られてました。
このハイバリーパークは、本当に緑が多くて綺麗な公園で、
朝に散歩をすると清々しい気持ちになったね。
セレッソの本拠地がある公園におるようなホームレスもおらんし。
まあ、冗談はさておき、このハイバリーパークから歩いて15分、
かつてのアーセナルのホーム、ハイバリースタジアムへ向かいます。
スタジアムとは言っても、今は取り壊されてアパートになってんねんけどね。
でも、外周を歩いてると、非常階段の所から中の様子を窺い知ることができて、
なにやら、スタンドの跡のようなものが見えました。
ちなみに、このハイバリーアパートは、かつてアーセナルで活躍したフランス人、
現:ヴィジャレアルのロベール・ピレスも購入したらしいけど、
全体的にはあんまり売れ行きが良くないらしいです。
そして、そのハイバリーアパートのすぐ隣にあるのが、
現アーセナルのホーム、エミレーツスタジアム。
前日行ったウェンブリーに匹敵するスケールのデカさ。
しかも、こんなデカいスタジアムが、住宅地に建ってることに驚きやわ。
スタジアムの外観には、かつてのアーセナルの名選手達、アンリ、ピレス、シーマン、
アダムス、パーラーなどが、肩を組んでいる後ろ姿が描かれていて、
その下には、アーセナルのチームコンセプトとも言える、
「VICTORY THROUGH HARMONY」の文字が刻まれていました。
俺の中で“調和を介しての勝利”、っていう感じで意訳してみたんやけど、
華麗なパスサッカーを披露するアーセナルには、ピッタリの言葉やと思ったし、
そういうチームコンセプトをスタジアムの外観にデカデカと掲げているのが、
またかっこいいじゃないですか。
ちなみに、スタジアムのグッズショップはもう開いてたんやけど、
これからホワイトハートレーンに行くのに、アーセナルのグッズなんか持ってたら、
トッテナムのファンに何をされるかわからないので、何も買いませんでした。
トッテナムとアーセナルのファンは、ロンドンで一番険悪な関係にあるからね。
エミレーツスタジアムに別れを告げ、いよいよトッテナム・スパーズのホーム、
ホワイトハートレーンへ向かいます。
地下鉄のセヴンシスターズ駅から、歩いて20分ほどの距離にある、
ホワイトハートレーン。
スタジアムに近づくにつれて、警官の姿も見るようになったんやけど、
俺が驚いたのは、ホワイトハートレーンの警備の警官は馬に乗ってること。
これは日本ではお目にかかられへん光景やなと思って見てたんやけど、
道路には、馬のフンが散乱してました。
いや、警備は重要だけど、これはこれでどうかと思うぞ。
そして、スタジアム周辺のグッズショップでスパーズのタオマフを購入、
厳重な持ち物検査も通過し、いよいよスタジアムに入場。
端っこの席やったけど、やっぱりサッカー専用スタジアムだけあってかなり見やすい。
まあ、スタンドの裏のコンコースが万博以上に狭いし、
トイレが汚かったのは残念やったけど。
ちなみに、スタジアムの外観の写真が無いのは、
スタジアムのすぐ側まで住宅街になっていて、
スタジアム全体を撮れるような場所が見つからなかったから。
トッテナムは人気のあるチームやから、もうちょっとキャパシティが欲しいらしいけど、
スタジアム周辺がこんな状況やから、拡張工事ができへんらしい。
なんか、ロンドン五輪でメイン会場に使用するスタジアムを、
ホームにする案もあるらしいけど、おそらく陸上トラックもつくやろうし、
それはそれでファンの心境としてどうなんかなとも思ったけどね。
そして、いよいよトッテナム vs エヴァートンの試合がキックオフ。
ミッドウィークのチャンピオンズリーグ試合で、GKゴメスの退場により、
数的不利の状況でインテルと戦ったトッテナムは、やっぱり疲労の色が濃く、
全体的にあんまり良くなかったね。
対するエヴァートンも、前節、宿敵リヴァプールに勝利したとはいえ、
低迷するリーグの順位が表わすように、
こちらもお世辞にもいいサッカーをしているとは言えず。
結局試合は1-1のドローでした。
試合中は、俺の隣で見ていたトッテナムファンの若者3人組が、
トッテナムのふがいないプレーに対して、
しきりに「ファッ●ン、ファッ●ン!!」言ってたのが印象的やったわ。
あと、ガンバゴール裏がセットプレーの際に歌う、
「♪フォルツァガンバファッチュンゴール♪」のメロディに乗せたチャントを、
スタジアム全体で歌う光景は、まさに壮観やった。
これぞイングランドフットボールやなと思った、これを見れただけでも、
イギリスに来て良かったなと思ったね。
あ、ちなみに、昨シーズンまでアーセナルにいて、
今シーズンからトッテナムにいるギャラスは、
味方のファンからもブーイングされてました。
ホワイトハートレーンの次は、ウェストハムvsニューキャッスルの試合を見に、
ロンドンのイーストエンドに位置する、アップトンパークへ向かいます。
そういや、以前、ガンバのスタッフブログでも、アップトンパーク紹介してたね。
まあ、本当はアップトンパークってのはただの地名で、
スタジアム自体はブーリングラウンドっていうらしいけど。
そのアップトンパークですが、俺、ロンドンに来るまでは、
ホワイトハートレーンの方がいいスタジアムやと思ってたんやけど、
意外や意外、アップトンパークの立派さに圧倒されたわ。
プレミアリーグって最下位のチームでもこんなにいいスタジアム使ってるんやね。
ちなみに、ウェストハムも、トッテナム同様に、
ロンドン五輪のメイン会場で使用するスタジアムに移転する案があるらしく、
どちらかというと、ウェストハムの方トッテナムより熱心らしい。
こんな素晴らしいスタジアムがあるのに、移転なんてもったいなすぎるわ。
いらんねんやったらガンバにくれよって感じやね。
ちなみに、スタジアムの近くは、いかにも下町って感じで、
アップトンパークの道路を挟んだ反対側にあった市場は活気で溢れてました。
ホワイトハートレーンの近くは、
どっちかっていうと閑静な住宅街って感じやったからね。
そして、スタジアムのメインゲートには、
THE ACADEMY OF FOOTBALLの文字が。
欧州サッカーに詳しい人なら説明するまでもないと思うけど、
ウェストハムっていうチームは、
イングランド代表の名選手を数々輩出してきた、育成の名門クラブ。
昔なら、先のブログでも紹介した、ボビー・ムーア、
今やったら、ランパード、ファーディナンド、ジョー・コール、
デフォー、キャリックあたりがそうやね。
“フットボールの学校”の名に恥じない名手を輩出し続けてるわ。
で、試合の方やねんけど、ウェストハムのサッカーを見てて思ったのが、
最下位になるのも無理はないなって事。
まあ、ロングボール一発で何度も裏を取られていた、
ニューキャッスルのDF陣も褒められたもんじゃなかったけど、
ウェストハムのDF陣はそれ以上に酷い。
まず、ニューキャッスルで一番注意しなければいけない選手は誰ですか?
イングランド期待の新進気鋭のエース、アンディ・キャロル君でしょうが。
なんで彼が何度も前向いて、フリーでボール持つんですか?
攻撃に関しても、ゴール前で味方の選手がフリーなのに、
早く先制点が欲しい焦りからか、強引にシュート打って外してるし、
始まってから10分ぐらいで、こりゃ駄目だなって思った。
でも、そんなサッカーやってて、ウェストハムが先制したのには驚いたけど、
案の定、ノーランとキャロルにゴール決められて、あっさり逆転負け。
スタジアムの雰囲気に関しては、最初は良かったんやけど、
やっぱり、チームが不甲斐ないプレーを続けるたびに、
どんどん悪くなっていったね。
特に、ウェストハムのGKのグリーンは、ゴールキックを、
しょっちゅう、ニューキャッスルの選手にプレゼントして、
ホームのファンからもブーイングされてたしね。
っていうか、グリーンってこんなに下手なキーパーやったっけ?
W杯でのシュート後逸事件以降、自信を失ってんのかな?
なんにせよ、このままじゃスタンドを埋めた満員のハマーズファンが
哀れなので、ウェストハムにはここから意地を見せてほしいもんやね。
あと、ウェストハムも、ニューキャッスルも、
「ユナイテッド!」っていうコールするから、どっちの応援かわからん。
そして、スタジアムからの帰路につきました。
ちなみに、地下鉄のアップトンパーク駅は、ホームがそんなに広くないから、
駅に入るまで、警察に従って列に並ばなあかんねんけど、俺の約5m前方で、
高校生ぐらいの若者が、ロープを飛び越えて割り込みをしたんよね。
どこの国に行っても、こういうマナーのなってない若者がおんねんなと思ってたら、
警官が2人ぐらいでその若者を取り押さえて、連行していったのにはビックリした!
日本のスタジアム警備はマナー違反の客がいても、ここまでせえへんしな。
良かったのか、悪かったのかわからんけど、
日本じゃ見られない、珍しい光景が見れました。
晩飯は、またホテルの近くのレストラン、ガーファンクルで、
アメリカンホットピザを頼みました。
イギリスに旅行に来てるのに、アメリカンと名のつくものを食すのもどうかと思ったけど、
前日の晩にラーメンを食った事を思い出して、どうでもよくなりました。
まあ、焼き方はずいぶん雑やったけど、味の方はまあまあでした。
そして、ホテルに戻り、シャワーを浴びて就寝。
翌日は、ロンドンを離れ、ストークシティへ向かいます。
イギリス旅行記~ブリタニア編~へ続く。
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