2011年4月17日

エル・ニーニョの沈黙

 
 
ウェストブロムウィッチ・アルビオン13チェルシー
 
 
WBA、いいサッカーするなぁ!
…って思ったのは前半の20分ぐらいまで。
 
終わってみれば、チェルシーの順当勝ちやったね。
 
まあ、それでも一時期の降格の危機に瀕していた時期と比べれば、
勝ち点も着実に積み重ねてるし、状況はかなり好転しているみたい。
 
シーズン途中に、監督がディ・マッテオから、
ホジソンに代わったのが功を奏したんやろうね。
 
それにしてもホジソンは、WBAよりも圧倒的に戦力で勝る、
リヴァプール監督時代は散々な成績やったのに、
WBAに来てから、フルハムで見せていた辣腕が復活した感があるね。
 
「選手がプレーしやすい環境」って言い方をよくするけど、
監督も同じように「指揮を執りやすい環境」ってのがあるんやなと思ったわ。
 
 
 
そんなホジソンのこの試合での誤算は、カーソンとショーリー。
 
チェルシーの1点目と2点目なんか、GKが飛び出してれば防げる失点やったし、
ショーリーに至っては、ようやく相手からボールを奪って、
マイボールにできたと思っても、すぐに難しいパスを狙って失敗するから、
WBAがなかなかリズムを掴めなかったね。
 
2人とも、4,5年前はイングランドの将来を担う存在として、
期待されてた選手やったのに、久々にプレーする姿を見たと思ったら、
あまりにも情けない姿で、残念極まりなかったわ。
 
 
 
一方のチェルシーでどうしても注目してしまうのが、
英国史上最高の移籍金で入団しておきながら、ここまでノーゴールで、
すでに不要論まで噴出している、フェルナンド・トーレス。
 
まあ、同じ時期に移籍してきたダヴィド・ルイスが、
前評判に違わぬ活躍をしているだけに、なおさら肩身の狭い思いをしてるやろうね。
 
この試合では、ゴールネットを揺らすシーンはあったものの、
オフサイドの判定で、またしてもノーゴールという結果に終わってしまった。
 
ただ、動き自体は悪くないし、周囲との連携も噛みあってきてるから、
1点でも取れれば現状から解放されるのではないかなと思う。
 
コンディションさえ整えば、未だに世界最高クラスのFWやと思うし、
個人的にも好きな選手なので、何とか復活して、
リヴァプール移籍初年度のような活躍を見せてほしいね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2011年4月14日

やっぱり鹿島な試合運び

 
 
一昨日の名古屋の試合に引き続き、
昨日は地震の影響で延期になっていた、鹿島の試合があったね。
 
 
鹿島アントラーズ30シドニーFC
 
 
なんか、デカいスタジアムで試合やってる割には、
中継カメラのアングルが随分低いように感じたのは俺だけやったかな?
 
まあ、それはそれで置いといて、試合の方やねんけど、
前日の名古屋の試合とは違って、
前半から、両チームともゴールを脅かすシーンが少なく、
相手の良さを潰し合うような、堅い試合をやってた印象やね。
 
ただ、相手を圧倒してた訳ではないけど、
鹿島って絶好調の時でもこんな感じの試合をすることが多いから、
鹿島ペースで試合は進んでたって言ってもいいやろうね。
 
得点シーンを見ても、「ここ」っていう勝負所を見極めて、
前線に人数を掛けて、得点を奪うあたり、
相変わらず憎たらしい試合運びするよなって思ったわ。
 
 
 
この日の鹿島は、新外国人のカルロンが初先発。
 
ちゃんと見た事無かったから、どんなプレーすんのかなと思って見てたんやけど、
190cmの長身が武器っていうから、ポストプレーが得意で、
ヘディングで得点を量産するタイプなんかなと思ってたけど、
意外と前向いて勝負したがるタイプの選手なんやね。
 
興梠のポストプレーでカルロンが飛び出すシーンを見て、
「役割逆じゃないのか?」って思ってしまった。
 
意外と、興梠と組むよりは、大迫と組んだ方が相性は良いんかなと思ったね。
 
 
 
一方、相手のシドニーFCには、日本人の森安っていう選手が在籍してて、
試合中、何度も実況のアナウンサーに名前を呼ばれてたけど、
俺が気になったのは左SBのジェイミーソン。
(実況ではジャミソンって発音してたけど)
 
ガンバがACLを制した時、対戦相手のアデレードに在籍してた選手で、
その時からずっと、若くて良い選手やなって思ってたんやけど、
シドニーFCに移籍してたみたいやね。
 
こうやってアジアの他国リーグの選手を見て、
「あの選手今このチームにおるんや」って思うのも、
ACLの醍醐味の一つなんかもしれへんね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2011年4月13日

名古屋が中東勢を東地区で降す

 
 
昨日は、地震の影響で延期になっていた名古屋の試合があったね。
 
 
名古屋グランパス40アルアイン
 
 
スコアだけ見れば、名古屋の圧勝って感じやけど、
内容はそこまで一方的な試合じゃなかった。
 
4点取ったものの、どれも相手DFの寄せが甘いなぁって思うシーンばかりやったし、
簡単にシュートを打たれすぎな気もしたしね。
 
まあ、この辺は相手の弱さと楢崎の好セーブに助けられた感じやったわ。
 
 
 
この試合では金崎が2ゴールを決めたし、藤本も素晴らしいFKを決めたけど、
やっぱり名古屋の試合を見ていると永井に目が行くなぁ。
 
永井と言えばスピード…って言われるけど、
個人的に永井がすごいと思う部分は、高いオフェンススキルを持ちながら、
前線からの守備や、味方にスペースを作るための無駄走りなどを厭わない献身性やね。
 
前節のFCソウル戦の後にも書いたけど、
平井にはこの永井の姿勢を是非見習ってほしいんよね。
 
そんな永井の残念な部分を挙げるとしたら、顔があまりにモッサリしてる事やな。
もうちょっとイケメンやったら、もっと人気が出たやろうに。
 
 
 
そういや、アルアインの監督の名前、どっかで聞いたことあるなと思ってたら、
元FC東京の監督のガーロじゃありませんか。
 
速攻が持ち味だったFC東京にポゼッションの遅攻を持ちこんで、
大失敗した監督やね。
 
この試合を見た限り、アルアインでもポゼッションサッカーを志向してるみたいで、
DFラインから簡単に前線に大きく蹴り出すシーンも少なかったし、
FWがビルドアップに参加するために、中盤に下がってくる事も多かった。
 
まあ、この試合では名古屋にボコられてしまったけど、
東地区とは言えACLに出てくるあたり、
国内リーグでは良い成績を残してるんやろうね。
 
特にガーロを応援する義理も無いねんけど、ガーロには引き続き、
FC東京で叶えられなかった理想を追い求めて頑張ってもらいたいわ。
 
 
 
まあ、ACLの他のグループの日本勢が勝利を収める度に、
ガンバの一人負け感がどんどん露わになっていくよね。
 
多分、今日も鹿島はシドニーに勝つやろうし。
 
とにかく、来週の済州戦は絶対に勝ってもらって、
この状況から抜け出したいね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2011年4月11日

かつての第2勢力

 
さっきのブラックプールvsアーセナルに引き続き、
もう1試合TV観戦したので、そっちの感想も書きます。
 
 
アストンヴィラ10ニューカッスル
 
 
ここ数シーズン、トッテナムやマンチェスター・シティらと並び、
ビッグ4に次ぐ、第2勢力として数えられてたヴィラやったけど、
今シーズンはまさかの残留争い。
 
FWに故障者が続出したってのもあるけど、
一番大きかったのは、オニールがシーズン開幕直後に、
ミルナーの移籍問題を巡って、フロントと対立して監督を辞任したことやったね。
 
大体、この手の内紛が起こってしまうと、
ピッチ内にも影響を及ぼしてしまうもんやからね。
 
来シーズンのヴィラは、このままウリエが指揮を執るのかどうかはわからんけど、
いい選手は揃ってるんやから、また上位に争いに顔を出してきてほしいチームやね。
 
 
 
一方のニューカッスルは、シーズン途中にエースのキャロルを、
リヴァプールに引き抜かれるっていうアクシデントはあったものの、
昇格初年度のチームにしては及第点の成績やと思う。
 
ただ、この試合に関しては、ケガや出場停止で、
ノーランやアメオビなどの主力軒並みが欠場して、
かなりメンバーが苦しかったのは否めないね。
 
まあ、欠場していた主力選手が帰って来たところで、
ニューカッスル名物のザルのディフェンスが改善されない限り、
このチームが上位進出することは無さそうやけど。
 
 
 
試合の方は、ヴィラが前半にセットプレーで挙げた1点を、
そのまま守り切って勝利。
 
頭でコースを変えてゴールに流し込んだコリンズも巧かったけど、
アシュリー・ヤングの、左サイドから右足でカーブを掛けて、
ゴール前に入れるボールの精度は、相変わらず高いね。
 
良い時のヴィラは、この形からカリューが得点を量産してたから、
この形がもっと増えてくれば、チームも上昇気流に乗れるんじゃないかなと思う。
 
 
 
あと、今のヴィラには、昔アーセナルにいたピレスがいるんよね。
 
この試合にも出場してて、目立った活躍はしてなかったけど、
元気にプレーする姿を久し振りに見れて嬉しかったわ。
 
俺が海外のサッカーチームで一番好きだったのは、
無敗優勝を達成した時のアーセナルやったから、
ピレスに対する思い入れは深いんよね。
 
あの、ピレス、アンリ、アシュリー・コールの3人が織りなす、
左サイドからの崩しは、芸術の域やったなぁ。
 
ヴィラとの契約は半年間だけやから、夏にまた移籍先を探すらしいけど、
早く新しい移籍先を見つけて、悔いの残さないように、
現役生活を全うしてほしいね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2011年4月10日

レーマンの冷や水

 
 
今日はプレミアリーグの2試合の感想を書きたいと思います。
まずは1試合目。
 
 
ブラックプール13アーセナル
 
 
シーズン開幕前は、降格候補最右翼と言われていたブラックプール。
 
イアン・ホロウェイ監督の下、超攻撃的なサッカーを展開して、
序盤戦は下馬評を覆す戦績を残していたけど、
ここに来て本来いるべき所へ落ちてきた印象があるよね。
 
まあ、昇格初年度のハルシティもそうやったけど、
この手の攻撃志向の強いチームは、研究されて上手くいかなくなると、
ただの守備がザルのチームに成り下がってしまうんよね。
 
実際、この試合の前半も酷いもので、バカの一つ覚えみたいに、
オフサイドトラップを仕掛けてはミスってを繰り返し、
アーセナルにサンドバッグ状態にされてたわ。
 
あと、チームの大黒柱であるチャーリー・アダムが、
冬に移籍を希望したのも、チームのモチベーションに影響したのかなとも思うけどね。
 
 
 
前半だけ見たら、アーセナルが5-0とかで勝ちそうな勢いやったけど、
ブラックプールは、GKのキングソンの奮闘で、
なんとか踏みとどまっていた感じやった。
 
あと、GKと言えば、古巣アーセナルに現役電撃復帰した、
レーマンが出場して注目されてたね。
 
危なっかしい飛び出しは相変わらずで、ハイボールへの反応が遅れるなど、
試合勘が鈍ってる印象はあったものの、ブラックプールのCKの時、
靴紐を結び直して時間を稼ぐなど、セコい駆け引きは健在やったわ。
 
まあ、この期に及んで、レーマンみたいな年寄りに頼らないといけないアーセナルは、
いい加減にGKを補強せえよって感じやねんけど。
 
 
 
ただ、残留争いはしてるとはいえ、ブラックプールは、
今年に入ってからリヴァプールやトッテナムを降しているから、地力はあるチーム。
 
後半に入ってから攻勢に出たブラックプールは、
前半と同じチームやとは思われへんかった。
 
一矢を報いたテイラー・フレッチャーのゴールは、
シーズン序盤の調子が良かった頃のブラックプールが垣間見えたね。
 
逆に、アーセナルは前半で試合を決めとかなアカンわ。
 
最終的に試合に勝ったから良かったものの、
こういう所での甘さが、アーセナルが勝負弱い要因やとも思うんよね。
 
今シーズンの優勝はマンUでほぼ決まりやろうけど、
アーセナルには、残りの試合を全勝するぐらいの意地を見せてもらいたいね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2011年4月7日

状況はどこのチームも同じような感じなのかもしれない

 
 
名古屋グランパス11FCソウル
 
 
この試合の名古屋は、昨日のガンバと済州の試合と同じように、
後半になって失速した印象やったね。
 
以前、中田英寿が「実戦から長く遠ざかると、鈍るのは試合勘よりも、
真剣勝負の中で90分走り切るスタミナの方」って言ってたけど、
この2日間の試合を見る限り、なんとなくそれも頷けるわ。
 
ましてや名古屋の公式戦は、先月のリーグ開幕戦以来、
1カ月以上ぶりやから、なおさらやろうね。
 
 
 
この日の名古屋の選手で印象的やったのは、
ケガで欠場した玉田の代わりに出場した永井。
 
U-22の遠征でウズベキスタンに行ってて、実戦感覚が十分やから、
1人だけすごく運動量が多くて、コンディションの良さが窺えたね。
 
この日の名古屋の得点も、永井が決めたものやったけど、
相手DFがトラップミスをしたのを見逃さず、猛然とプレスを掛けてボールを奪い、
そのまま2人をぶっちぎって、右足のアウトで決めた、素晴らしいゴールやったわ。
 
他にも、相手GKがモタモタしてるのを見逃さずに、すかさずチェックに行き、
苦し紛れに外に蹴り出させ、マイボールのスローインにしてたしね。
 
平井には、是非、永井のこの姿勢を見習ってほしいと思う。
君に足りないのはまさにこの部分やわ。
 
 
 
一方のFCソウルでは、去年まで城南一和にいた、
モリーナがプレーしてたのには驚いたな。
 
アジア枠で、ウズベキスタン代表の司令塔でもあるジェパロフもいるし、
タレント力ではアジアでも屈指のメンバーやと思う。
 
ただ、監督が、去年まで大分を率いていたファンボ・カンってどうなん?
 
まあ、ファンボ・カンも悪い監督じゃないと思うけど、
セノール・ギュネスあたりの大物を監督に据えてたチームにしては、
随分地味な人選やなと思ったわ。
 
 
 
ほぼ同時刻に韓国で水原と対戦していた鹿島も、1-1ドロー。
 
国内リーグが中断しているのにも関わらず、
ACLはほぼ通常通りに日程を消化している状況で、調整が難しいとは思うんやけど、
それでも最低限の勝ち点1を拾うあたり、名古屋と鹿島はさすがやなとも思う。
 
正直、名古屋と鹿島のサッカーは好きじゃないけど、
こういう粘り強さは、ガンバに見習ってほしい部分やわ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                

2011年4月6日

済州島で黄色信号点灯

 
 
チャリティマッチがあったとはいえ、
真剣勝負の公式戦は先月の天津戦以来、3週間ぶり。
 
だから、この試合が訪れるのを待ち望んでたファンも多かったと思うけど、
結果は残念としか言いようがないものやったわ。
 
 
ガンバ大阪12済州ユナイテッド
 
 
前半の30分ぐらいまで見てたら、この試合は勝てそうな気がしてたんやけどな。
 
中盤で良い感じにパスが回って、前線にいいボールを供給してたし、
加地・山口の不在が懸念されていたDFラインも、時折危ういシーンはあるものの、
そこまで2人の穴を感じることもなかったしね。
 
その中でも、この試合が今季の公式戦初出場となった、
明神と中澤の気持ちのこもったプレーが印象的やったわ。
 
中澤に至っては、セットプレーからガンバに先制点ももたらしたわけやしね。
 
 
 
ただ、イ・グノのシュートのこぼれ球をアドリアーノが、
無人のゴールに決められなかったあたりから、
リズムが悪くなっていったような気がするわ。
 
っていうか、自分がシュートを外しといて、
グノに、「なんでパスしないんだ」文句を言ってるアドリアーノは、
一体何様やねんって思ったけども。
 
グノは相変わらず調子は良さそうやったけど、彼も本来は生粋のストライカーやから、
アドリアーノには譲れないものがあるんやろうね。
 
今年は、アドリアーノがどんだけ頑張ってくれるかが、
チームの浮沈を左右するんじゃないかと思ってるのに、
これだけ周囲と合ってないと不安になってくるわ。
 
 
 
後半に入って、みるみるうちに劣勢に立たされたガンバ。
 
前半と後半で変わったところと言えば、ボールを奪ったら、
ガンバのDFラインの裏へのロングボールっていうやり方を、
前半にも増して徹底してきたことかな。
 
なんか、天津戦の時も思ったけど、アジアの舞台でもJと同じように、
ガンバと対戦する時はこうすればいいっていう形が相手から見えつつあるね。
 
結局、後半の2失点は、どちらもそのロングボールから。
 
天津戦の失敗を踏まえ、DFラインに高木・中澤の長身コンビを揃えたんやろうけど、
ラインはガタガタで全然オフサイドは取れないわ、
あろうことかヘディングでは競り負けるわで、試合見てるのが辛かったわ。
 
 
 
前節の天津戦は、地震の直後の試合ということもあって、
精神的な面で大変やったやろうって、同情もできたけど、
さすがに今回ばっかりは無理やわ。
 
試合内容を見る限り、試合勘云々って感じでも無さそうやしね。
 
グループステージの組み合わせと日程が決まった時、天津、済州と続く、
アウェイの2戦でどれだけ勝ち点を奪えるかがカギかなって思ってたけど、
0に終わるとは思ってもみなかったわ。
 
まさか、俺が参戦する予定のメルボルン戦の頃には、
グループステージ敗退が濃厚なんて事は絶対に勘弁してほしいんやけど。
 
選手たちは、この敗戦を本気で悔しいと感じてるんやったら、
次のホームでの済州戦から3連勝して、グループステージ突破を決めてほしいね。
 
 
 
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