2012年8月26日

以前の札幌じゃないんだろうけど、以前のガンバでもない



ガンバ大阪72コンサドーレ札幌


前節、名古屋に5得点と大勝し、リーグ戦4試合負け無し。

今節の対戦相手・札幌は、外国人選手がフィットして、
名古屋や仙台に勝ったらしいけど、今、その外国人がケガしてるって話じゃないですか。

なんか、こういう風にガンバにとって有利な条件が多いと、
油断してやらかしちゃうんじゃないかと、余計な心配をしてしまうんよね。

まあ、結果的にそんな俺の心配は杞憂に終わったわけやけど、
今季は、「良くなってきたかも」と思わせておいて、
その都度、裏切られる事が多かったから、どうしても神経質になってしまうわ。



試合は、前半からガンバがボールを支配。

前半16分に、佐藤が先制ゴールを挙げたけど、
それすらもちょっと遅いんじゃないかって感じたぐらい、一方的な試合展開やった。

ただ、その直後に許したCKで、簡単に札幌に同点弾を献上した時は、
空いた口が塞がらなかったけども…



同点になった事で、一時、不穏な空気になりかけたけど、
それを一掃したのはレアンドロ。

前半26分、45分、後半12分と立て続けにゴールを挙げて、
ハットトリックを達成!!

後半23分には、今野の2戦連続となるゴールも決まって、
試合を完全に決めてしまったね。

その後、札幌の上原に1点を返されるものの、ガンバは最後まで攻撃の手を緩めず、
オウンゴールと家長のゴールで2点を加点し、7-2で勝利しました。



この勝利でガンバは15位に浮上し、久々に降格圏を脱しました。

最近の上り調子の要因として、オフェンス陣全体で、
攻撃のイメージが共有できるようになってきたのが大きいね。

ここ数試合でガンバが挙げたゴールが、
ワンタッチでのものが多い事がそれを証明していると思う。

それだけ、得点者にボールが渡る時点で、「あとは決めてください」っていう、
状況が作り出せているっていう事やからね。

特に、佐藤‐倉田‐藤春の3人と、二川‐レアンドロの2人は、
よくイメージが共有できているなと思う。

次節は、守備の堅さに定評のある鳥栖とアウェイで対戦するけど、
この攻撃のイメージを、ユニット単位では無く、
チーム全体で共有できれば、攻略する事も難しくないはず。

そこに、この試合で2失点を喫した守備陣の奮起を期待して、
次節の勝ち点3を心待ちにしたいと思います。




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2012年8月19日

名古屋の20周年記念試合に盛大に水を差してやった



豊田行ってきました。



ガンバ大阪50名古屋グランパス


名古屋のフロントの皆さんには謝らなければならないね。

名古屋のクラブ20周年を迎えるにあたって、Jリーグ創設時のクラブで、
ここ数年の対戦成績から、確実に勝てそうなガンバを対戦相手に選んでくれたのに、
その期待に応えられなくて、大変申し訳ない。

今回はこんな結果になっちゃったけど、
ウチも今大変な時期なんで堪忍してください。



さて、試合の方はと言いますと、6月に万博で試合した時も、
「随分、中盤で簡単に前向かせてくれるんだな」と思ってたんやけど、
この試合では、それがさらに顕著になってた印象を受けたね。

この展開だと、二川や遠藤のパスから、
良い形でレアンドロが裏でボールをもらえるという展開が作れそうだなと思ってたら、
前半の早い時間帯で、今野と藤ヶ谷の意思疎通が乱れたところに、
永井が裏へ走り込んで、ヒヤッとする場面を作られた時は、
思わず頭を抱えてしまった。

ただ、それでもなんとか失点せずに前半の時計を進めていくと、
38分にレアンドロが先制ゴール、その直後には、
佐藤がペナルティエリアでファウルを貰い、増川を退場に追い込むと、
このPKを遠藤が沈めて、前半で2点リードと数的優位を得る事ができたね。

この試合での佐藤は、増川とダニエルという、
屈強なCBコンビに真っ向から太刀打ちする事は無く、
裏へ抜け出す動きを多用して、レアンドロと共に、
名古屋の守備陣をかく乱させていたね。

その動きが増川の退場を呼びこんだわけやし、
J1で様々なタイプのCBと対峙する中で、彼も色々と学んでるんやなって、
微笑ましく思ったわ。



あと、右SBに入った岩下についても触れておきたい。

加入したばかりで連携面に不安が残る事から、
ある程度狙われる事は予想できてたけど、
慌てることなく、上手く対処していた印象を受けた。

球際のハードさや、空中戦にも怯むことなく立ち向かっていく姿は、
あまりガンバの選手には見られないものやから、清々しさを覚えたね。

なんか、岩下のプレーが好きになってきたぞ。



2点リードで迎えた後半。

相手は1人少ないわけやし、セーフティリードと言ってもいいところやけど、
2009年の金沢での名古屋戦で、前半で2点リードしときながら、
後半に3点入れられて逆転負けを喫した苦い思い出があるので、
早いうちに3点目を入れて、名古屋に引導を渡して欲しかった。

そのガンバサポの願いに応えてくれたのが、
ガンバのここまでの成績に、人一倍責任を痛感していた今野。

ゴールを決めた後、すごく嬉しそうにしている様子を見て、
今野がガンバに来てから、あんなに嬉しそうにしているのを見るのは初めてだなと、
しみじみしたし、これからもっとこんな光景を見たいなと思ったね。

その後、佐藤とパウリーニョも、ゴールラッシュに華を添え、
最終的には5得点。

それに呼応するかのように守備陣も無失点で応えてくれました。

名古屋と対戦する時は、ケネディという高さのある選手と、
玉田や永井といったスピードのある選手という、
異なったタイプの選手に合わせてDFラインを設定しないといけないから、
ラインコントロールに四苦八苦するイメージやけど、
この試合では、永井、金崎、小川の3人で前線を形成していたので、
そこまでラインコントロールに神経質になる必要は無かったはず。

その結果が、相手のシュートを4本に抑えたという数字に表れていると思うね。


ピクシーが試合後に言ってたように、
あの2点目がターニングポイントになったと思うけど、それを差し引いても、
この試合での名古屋は覇気が無かったなと思った。

まあでも、ガンバはこの試合で勝ったところで、
まだ降格圏から脱出できていないわけやし、
よその心配なんてしてる余裕は無いねんけどね。

次節は万博で札幌戦。

前回の対戦時は、アウェイで4-0と大勝してるけど、
札幌は、新加入の外国人選手がフィットして、
ここ数試合、勝ち点を挙げてる試合が増えてるから、
油断せずに、確実に勝ち点3を取りに行きたいね。



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2012年8月15日

これぞテストマッチという感じの凡戦



日本11ベネズエラ


先週、日本代表のメンバーが発表されるまで、
今日、A代表の試合が行われる事を忘れていた人も多いんじゃないかな。

かく言う俺もそうやったんやけど、そんな影の薄い試合の位置付けは、
来月行われるブラジルW杯予選のイラク戦に、
今野、内田、栗原が出場停止という事態を踏まえ、
DFラインの組み合わせを試すというもの。

まあ、栗原は本来レギュラーじゃないし、内田や長友が欠場した際は、
駒野を使うのが通例になっているという事を考えると、
今野の代わりに誰を起用するかっていうところが、
一番重要だったと言えるんじゃないかな。

そんな試合で、今野の代わりにスタメンで起用されたのは伊野波。

お手並み拝見といきたかったところやけど、
前半は日本がピンチに晒される事が殆ど無かったから、
何とも評価しにくいところやったね。

伊野波に代わって水本が起用された後半からは、
日本のミスからピンチを招くシーンが多くなり、CBが忙しい時間帯が多かった。

まあ、水本のせいでは無いけど、失点シーンを見る限りでは、
コンスタントに代表に召集されている伊野波の方が、
連携面で一日の長がある感は否めなかったね。

ただ、ディフェンスに関して、これだけははっきり言えるのが、
吉田は、U-23でキャプテンを務めてロンドン五輪を戦った事で、一皮むけたね。

明らかにプレーに自身が漲ってて、風格も出てきたし、
安心して見る事ができたわ。



攻撃に関しては、前半の早い時間帯に、駒野の右サイドの突破からの折り返しを、
遠藤が決めて日本が先制するも、その後は追加点が奪えなかった。

この試合の結果なんて取るに足らないものなので、
別にとやかく言うつもりは無いんやけど、香川はちょっと外し過ぎかなと思った。

しかも、失点シーンも香川のボールロストが起点やったし、
今週末開幕するイングランドのプレミアリーグで、今日のようなプレーしたら、
ファーガソンが顔を真っ赤にして怒るやろな。

まあ、左サイドでプレーしながら、あれだけ中央に侵入して、
決定機に絡むのも大したもんだとは思うけどね。



あと、ザッケローニが、
このタイミングで本田の1トップをテストしてきたのには驚いたね。

南アフリカW杯で、岡田監督が採用して以来かな?

結果には結び付かなかったけど、
本田のキープ力はおそらく日本人でナンバーワンだと思うので、
彼のキープ力を最前線で発揮できれば、
日本が誇る、優れた2列目の選手達を生かす事ができるからね。

個人的には、本田の1トップはアリだと思ってるけど、
解説の金田さんも言ってたように、どうせなら香川のトップ下も一緒に試して欲しかった。

キープ力に長けた本田の周りを、香川が衛星のように動き回る事で、
香川の良さが生きると思うんやけど、このブログで何度も書いているように、
ザッケローニが香川の左サイド起用に固執する理由がよくわからんのよな。

イラク戦の前にテストマッチは後1試合、UAE戦があるので、
そこで一度試してくれへんかなと思ってたりする。



いくらテストマッチとは言え、ホームで引き分けという結果に、
不満もあると思うけど、ベネズエラも力のあるチームやし、
日本の戦いぶりはそこまで悪くなかったと思う。

まあ、俺の中で一番の不満は、試合内容よりも、
こんな試合で遠藤を90分間起用したって事やねんけどね。



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2012年8月12日

サッカー王国と五輪の金メダルはかくも縁の無いものなのか



ブラジル12メキシコ


W杯で5回優勝しているのにも関わらず、
ここまで五輪の金メダル獲得は一度も無いブラジル。

2年後に控える母国でのW杯に向けて弾みをつけるため、
A代表経験者をずらりと揃えた、豪華布陣で今大会に挑んできた。

それだけに、決勝の組み合わせが決まった時、
順当にブラジルの金メダルを予想したけど、
そんなに簡単にいかないのが、サッカーっていうスポーツの面白いところなんよな。



キックオフの笛が鳴って、30秒ほど。

いきなり試合を動かしたのはメキシコやったね。

ラファエルのバックパスをかっさらうと、
これを準決勝の日本戦で2点目のゴールを挙げたペラルタに繋ぐと、
落ち着いてニアサイドに流し込み、先制点を挙げた。

俺は、今大会のここまでのブラジルの試合は一度も見た事が無かったんやけど、
解説の長谷川健太が「フワッと試合に入ってしまう事が多い」と言っていて、
このシーンでは、正にその悪癖が出てしまった格好になったね。



一発殴られた事で、ブラジルの目が覚めるかなと思ってたけど、
1点ビハインドになってからも、全体的なチグハグ感は否めず。

そんな状況を見かねたのか、マノ・メネゼスは、
前半でアレックス・サンドロに代えて、
Jリーグでプレーしていた事もあり、日本でもお馴染みのフッキを投入。

この交代が起爆剤になって、ブラジルは攻撃で良い形を作れるようになってきたね。

ただ、ここまで守備のブロックを崩しても前から追いかけてきたメキシコが、
相手ボールになった時に、3列の守備ブロックを形成するやり方に変更して、
ブラジルの攻撃を凌いでいた。

口で言うには簡単やけど、この切り替えがスムーズにいくあたり、
メキシコのチームは統制が取れてるなって思ったね。



後半になってもメキシコの1点リードは変わらず、
ブラジルが押し気味に試合を進める展開が続いたけど、
次のゴールを奪ったのは、劣勢だったメキシコ。

セットプレーの際、一番外にいたペラルタが、
キッカーが蹴る直前に真ん中に走り込んでフッキのマークを外し、
ドフリーでブラジルのゴールにヘディングシュートを突き刺したね。

この試合は、FKもCKもブラジルの方が多かったんやけど、
少ないセットプレーのチャンスを、上手く工夫してモノにした、
メキシコの謙虚な勝利への姿勢が生んだ2点目やったね。

対するブラジルも、後半ロスタイムになってようやく、
カウンターからフッキが決めて1点返すも、時すでに遅し。

メキシコが初の五輪金メダルを獲得しました。



開催国の英国が早期敗退した事もあって、
現地での盛り上がりがそこまでじゃなかったという、五輪のサッカー競技やけど、
どの会場を見ても、たくさんお客さんが入っているのを見て、
この国に根付く、サッカー人気の高さを思い知らされたね。

日本とエジプトの試合を見に、オールド・トラフォードに、
7万人以上のお客さんが入ったけど、もし日本で五輪が行われて、
メキシコとエジプトの試合を国立でやったところで満員になるとは思えんしね。

2年後のブラジルW杯も、サッカー熱の熱い国での開催になるから、
この五輪と同様、選手達のプレーだけじゃなく、
観客が試合に大きな花を添えてくれる事を期待したいね。














早く「弱い方の大阪」をお返ししたいのですが?



万博行ってきました。


ガンバ大阪22セレッソ大阪


現地参戦したものの、あまりにも雨が強かったせいで、
試合の細かいところはよくわかりません。

バックスタンドの最前列で見ていたんやけども、
排水溝のキャパシティをオーバーして、雨水が通路に溢れだしたものやから、
足の置き場に困ったし、メガネも曇るしで、
おちおち試合観戦してられるような状況じゃ無かったからね。

それでも、そんな豪雨だったのにも関わらず、
水たまり一つできていない、万博のピッチは驚愕モノやわ。



前半は、キックオフからどちらのものでも無い流れの試合が続いたけど、
そんな中、加地が脚を負傷し、岩下と交代するという、
予定していないカードを切らされる羽目になった。

岩下はそのまま右SBに入ったけど、
新加入ということで、連携面でまだあまり上手くいっていない事を狙ってか、
セレッソはガンバの右サイドからの展開を増やしてきたように見えたね。

そして、相手の狙い通りの形で失点してしまうのが、今のガンバ。

明神が右サイドでケンペスにスライディングタックルを敢行し、ボールに触れるも、
これがペナルティエリア前に待ち構えていた枝村に流れ、
先制ゴールを許してしまった。

さらに枝村には、後半開始早々にも追加点を挙げられ、
清水時代からの“ガンバキラー”ぶりを余すところなく見せつけられてしまったね。



ただ、ここまでやられっぱなしだったガンバも、ようやく反撃を開始。

二川とのコンビネーションで右サイドを崩したレアンドロが、
ループシュートでゴールマウスに流し込んだボールに佐藤が詰め、1点を返すと、
今度は、岩下のGKとDFの間を通すクロスに合わせて、
後半の早い時間帯で追いつく事ができた。



でも、「このまま逆転できるかも」と思ってた俺を、
イライラさせた事は2つあったね。

1つ目は、「ダービー絶対勝利」とか口では言っていても、
同点になったのにも関わらず、時間稼ぎをしまくって、
引き分け狙いのセレッソの選手達。

「ダービーなんて34分の1に過ぎない」とでも言いたいんやろうけど、
そんな冷めた考えをしてるから、本当に勝ちたい時に勝たれへんくて、
今まで1つもタイトル取れてへんのやと思うんやけどね。

俺はセレッソが嫌いだと言う事を再認識させられたわ。

2つ目は、逆転を狙わなければいけない状況で、
またしてもよくわからない選手交代を実施した松波。

同点になったところで、家長とパウリーニョを、
同時投入するぐらいでも良かったと思うんやけど、
家長の投入は遅いぐらいやし、金正也の投入に至っては、
もはや勝ちを放棄した采配にしか思えなかった。

そもそも、倉田と二川はどっちかを残しておかないと、前後が分断されてしまうし、
今までも何回も同じような状況を見てきてるはずなんやけど、
いい加減、おかしなことをやっているというのを気づいて欲しいわ。



結局、試合はこのまま2-2で終了。

一応、3戦負け無しということやけど、五輪出場組が不在で、
黒木、丸橋も出場停止のセレッソ相手に、
ホームで勝ち点1しか取れなかったのは、負けに等しいと思う。

セレッソに勝てれば、次節のアウェイ・名古屋戦は、
勝ち点1でも良いかなと思ってたけど、
これで、トヨタスタジアムでも勝ち点3を狙わなければいけなくなってしまった。

苦手な名古屋相手にこの状況は厳しいけど、ここ最近の試合を見る限り、
名古屋の守備は安定していないように見受けられるから、
付け入る隙は十分にあるはず。

18日は勝ち点3に期待して、トヨタに参戦したいと思います。



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メダルは獲得できなかったけど、英国の地で得たものは無駄にはならない



日本02韓国


五輪の銅メダルを懸けた純粋な勝負の場での決着だったはずなのに、
試合後の政治的な喧騒が、どうしても後味を悪くさせてるこの試合。

竹島の領土問題は、サッカーの試合とは関係無い事なので、
このブログではスルーさせてもらいます。



メキシコ戦の後、清武が「体が重くて、前から追えなかった」って言ってたように、
中2日での連戦が続く中で、日本の選手の疲労はピークに達してたと思う。

そんな中2日の連戦の最後を締めくくるのが、
メキシコよりも球際を激しく来る韓国と来たもんやから、
フィジカル的に苦しい試合になる事は、試合前から目に見えてたわ。

韓国は、最前線にポジションを取るパク・チュヨンにロングボールを放り込み、
その落としに、ク・ジャチョル、キム・ボギョン、チ・ドンウォンの、
2列目の3人が絡むという、シンプルな戦い方で日本に攻め込んできた。

対する日本も、永井を裏に走らせて、彼のスピードを生かしたいところやったけど、
エジプト戦で故障した影響もあってか、あまり動きが良くないうえ、
韓国は低いDFラインを敷いて、裏のスペースを消して対応してきたから、
永井が生きる場は殆ど用意されていなかったね。

そうなると、中盤でじっくりボールをキープして攻め込みたいところやったけど、
韓国の激しいプレスの前に、なかなか上手くボールを繋げなかった。

そもそもこのチームには、中盤で試合をコントロールするタイプの選手がいなくて、
試合が単調になりがちという悪癖があるから、自分達でボールを動かして攻めるという、
あまり望んでなかった展開に持ちこまれてしまった。

ホン・ミョンボの「我々は日本を知り尽くしている」という言葉からも窺えるように、
よく研究されてるなと言わざるを得ない試合展開やったわ。



それでも、前半20分ぐらいからは、
良い形でチョン・ソンリョンの守るゴールに攻め込む事ができてたけど、
逆にカウンターからパク・チュヨンに決められ、先制点を献上。

いくら戻りながらとはいえ、3人マーク付いていたのにも関わらず、
誰も、利き足である右足のシュートコースを消してなかったという、お粗末な守備。

あの場面は、山口がケアしとくべきやったね。

まあ、1点ビハインドとはいえ、まだ前半やから、
同点に追いつくチャンスはいくらでも残されているはずやのに、
上手くいってたはずの攻撃までトーンダウンしてしまうという、
悪循環に陥ってしまった。

メキシコ戦で同点に追いつかれた時もそうやったけど、
ちょっと上手くいかないと、すぐにバランスを崩してしまうのは、
若いチーム故の脆さなのかなと思ってしまうね。



後半に入っても、同点を目指して攻めていた日本やったけど、
日本がチャンスを逸した直後に、ク・ジャチョルに決められ、2点ビハインドに。

その後、山村、杉本、宇佐美と、交代カードを切るも、流れを変える事ができず。

試合終了間際は、セットプレーから吉田がゴールネットを揺らしたけど、
GKへのファウルを取られてノーゴールになるという不運も重なり、
結局、0-2で痛恨の敗戦を喫してしまった。



この世代は、U-20W杯への出場権を、
2大会連続で韓国に敗れて逃して悔しい思いをしている。

五輪でその雪辱を果たして、
44年振りの銅メダルの獲得といきたかったところやったけど、
またしても同じ相手に辛酸を飲まされる格好になってしまった。

結局、何色のメダルも獲得できずに帰国の途に着く事になったけど、
この、ロンドン五輪で戦った6試合は、絶対に無駄にはならない。

北京で悔しい思いをした選手達が、今、A代表で主力を務めているように、
この経験を糧に、ステップアップして、
この悔しさをW杯で晴らして欲しいと思います。



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2012年8月10日

なでしこの花はロンドンで満開にはならなかった



日本12アメリカ


昨年の女子W杯の決勝で、アメリカのシュートを阻んでいたクロスバーが、
今年の五輪の決勝では、日本のシュートを阻んでいるのを見て、
これは難しい試合になるんじゃないかなと思ってた。

それでも、ブラジル戦やフランス戦で見せた、粘り強い守備で耐えることができたら、
時間の経過とともに、準決勝で120分を戦ったアメリカ相手に、
コンディション面で優位に立てるかなと思ってたんやけど、
モーガンとワンバックをダイレクトに目指すサッカーを志向してきたアメリカに、
前半の早い段階で失点を喫してしまった。

ここまで、先行逃げ切りの形で勝ち上がってきた日本にとって、
前半で1点ビハインドという状況は、後々の展開に重くのしかかったね。

さらに、後半の早い時間帯にも失点を喫し、2点を追いかける展開に。

五輪で2大会連続金メダルのアメリカ相手に、
2点ビハインドを背負うのは、絶望的な状況やけど、
それでも、「追いついてくれるんじゃないか」と思って試合を見ていたのは、
昨年の女子W杯の決勝で信じられない同点劇を見せてくれたから。

それだけに、大儀見のシュートが決まって1点を返した瞬間、
歓喜の再現を期待したんやけどね。



試合終了が近づくにつれ、、時間稼ぎを行うシーンや、
ラフプレーが目立ってきたアメリカ。

五輪のディフェンディングチャンピオンとして、褒められたプレーでは無いけど、
昨年の女子W杯で、日本相手にショッキングな敗戦を喫した事で、
アメリカの選手達のこの試合に懸ける意気込みは、並々ならぬものがあったんやと思う。

日本の選手達にも勝ちたいという気持ちはもちろんあったんやろうけど、
そういう、飢餓感と言うか、ギラギラしたモノの差が、
最終的に2-1という差に表れたんじゃないかなと思うわ。



昨年の女子W杯で優勝した事で、世界から警戒される存在になった日本。

彼女達は、五輪には挑戦者として臨んだやろうけど、
そうはさせてくれない対戦相手達がいて、
昨年、ドイツの地で“女子サッカーのバルセロナ”と称えられたパスワークは、
ほとんど発揮できず、苦しい試合を強いられた大会やった。

それでも、金メダルは獲得できなかったとはいえ、
決勝まで駒を進めた事は十分称賛に値する事やと思う。

アメリカ戦前の記者会見で、佐々木監督が、
「漢字では金より良いと書いて銀と読むので、もし銀でも次に繋げていければ良い」
みたいな事を言ってたけど、この銀を次に繋げていけるかは、全ては彼女達次第。

この試合での悔しさを糧に、自身を成長させ、
次の大会での勝利に繋げていって欲しいなと思います。



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