2012年8月12日

メダルは獲得できなかったけど、英国の地で得たものは無駄にはならない



日本02韓国


五輪の銅メダルを懸けた純粋な勝負の場での決着だったはずなのに、
試合後の政治的な喧騒が、どうしても後味を悪くさせてるこの試合。

竹島の領土問題は、サッカーの試合とは関係無い事なので、
このブログではスルーさせてもらいます。



メキシコ戦の後、清武が「体が重くて、前から追えなかった」って言ってたように、
中2日での連戦が続く中で、日本の選手の疲労はピークに達してたと思う。

そんな中2日の連戦の最後を締めくくるのが、
メキシコよりも球際を激しく来る韓国と来たもんやから、
フィジカル的に苦しい試合になる事は、試合前から目に見えてたわ。

韓国は、最前線にポジションを取るパク・チュヨンにロングボールを放り込み、
その落としに、ク・ジャチョル、キム・ボギョン、チ・ドンウォンの、
2列目の3人が絡むという、シンプルな戦い方で日本に攻め込んできた。

対する日本も、永井を裏に走らせて、彼のスピードを生かしたいところやったけど、
エジプト戦で故障した影響もあってか、あまり動きが良くないうえ、
韓国は低いDFラインを敷いて、裏のスペースを消して対応してきたから、
永井が生きる場は殆ど用意されていなかったね。

そうなると、中盤でじっくりボールをキープして攻め込みたいところやったけど、
韓国の激しいプレスの前に、なかなか上手くボールを繋げなかった。

そもそもこのチームには、中盤で試合をコントロールするタイプの選手がいなくて、
試合が単調になりがちという悪癖があるから、自分達でボールを動かして攻めるという、
あまり望んでなかった展開に持ちこまれてしまった。

ホン・ミョンボの「我々は日本を知り尽くしている」という言葉からも窺えるように、
よく研究されてるなと言わざるを得ない試合展開やったわ。



それでも、前半20分ぐらいからは、
良い形でチョン・ソンリョンの守るゴールに攻め込む事ができてたけど、
逆にカウンターからパク・チュヨンに決められ、先制点を献上。

いくら戻りながらとはいえ、3人マーク付いていたのにも関わらず、
誰も、利き足である右足のシュートコースを消してなかったという、お粗末な守備。

あの場面は、山口がケアしとくべきやったね。

まあ、1点ビハインドとはいえ、まだ前半やから、
同点に追いつくチャンスはいくらでも残されているはずやのに、
上手くいってたはずの攻撃までトーンダウンしてしまうという、
悪循環に陥ってしまった。

メキシコ戦で同点に追いつかれた時もそうやったけど、
ちょっと上手くいかないと、すぐにバランスを崩してしまうのは、
若いチーム故の脆さなのかなと思ってしまうね。



後半に入っても、同点を目指して攻めていた日本やったけど、
日本がチャンスを逸した直後に、ク・ジャチョルに決められ、2点ビハインドに。

その後、山村、杉本、宇佐美と、交代カードを切るも、流れを変える事ができず。

試合終了間際は、セットプレーから吉田がゴールネットを揺らしたけど、
GKへのファウルを取られてノーゴールになるという不運も重なり、
結局、0-2で痛恨の敗戦を喫してしまった。



この世代は、U-20W杯への出場権を、
2大会連続で韓国に敗れて逃して悔しい思いをしている。

五輪でその雪辱を果たして、
44年振りの銅メダルの獲得といきたかったところやったけど、
またしても同じ相手に辛酸を飲まされる格好になってしまった。

結局、何色のメダルも獲得できずに帰国の途に着く事になったけど、
この、ロンドン五輪で戦った6試合は、絶対に無駄にはならない。

北京で悔しい思いをした選手達が、今、A代表で主力を務めているように、
この経験を糧に、ステップアップして、
この悔しさをW杯で晴らして欲しいと思います。



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