2010年5月23日

グランデ・インテルとスペシャル・ワン

 
 
インテル20バイエルン
 
 
 
かつてインテルと言えば、各ポジションに
どんなに名手と呼ばれる選手を揃えても、
優勝できないチームの代名詞のようなチームやった。
 
選手の個性が強すぎる故、チームとしてのまとまりに欠けることや、
早く結果を求めたがる首脳陣が、毎年のようにチーム方針を変えることが、
優勝できない理由やとされてきたね。
 
そんなインテルの転機となったのが、皮肉にも2006年に起こった、
イタリアサッカー史上最大の汚点、カルチョ・スキャンダル。
 
この事件による、ユヴェントスのセリエB降格、ミランの勝ち点剥奪により、
繰り上げという形ながら、インテルは実に17年振りのスクデットを獲得。
 
この優勝で、呪縛から解き放たれたインテルは、
規律を重んじるマンチーニの下、リーグ3連覇を成し遂げるも、
どうしても欧州の舞台では結果が出せなかった。
 
国内では敵なし。しかし、チャンピオンズリーグで結果が出ないことに、
インテルの選手達の中には、葛藤を覚える選手達も多かったと思う。
 
そんなインテルの選手達の意識を改革したのが、
マンチーニの後を受け、監督に就任した、
稀代の名将、ジョゼ・モウリーニョ。
 
就任初年度、そして今シーズンの序盤のインテルには、
まだ欧州の舞台での苦手意識というものが感じられたけど、
徐々に、“彼のチーム”は無骨なまでに勝利という結果にこだわる、
戦う集団に変貌を遂げていった。
 
国内では、過密日程にも関わらず、相変わらずの強さを発揮し、
セリエAの5連覇達成と、コパ・イタリアを制覇、
欧州の舞台では、チェルシー、バルサなどの優勝候補を破り、
バイエルンとの決勝戦に駒を進める。
 
そして、2010年5月22日、マドリードの地で、
グランデ・インテルが45年振りにヨーロッパの頂点を極め、
ジョゼ・モウリーニョは名実ともにスペシャル・ワンとなった。
 
 
 
ガンバサポの中には、同じチームカラーのインテルに対して、
親近感を覚える人も多いと思うねん。
 
実際俺もその1人やし。
 
インテルのサッカーは、去年のバルサや、ガンバが志向しているサッカーとは、
対極にあるものやから、華麗なパスサッカーが好きな人にとっては、
賛否両論あるかと思う。
 
でも、どんなに華麗なパスサッカーを披露したとしても、
試合に勝つことができなければ、歴史に名前は残らへん。
 
その点で言えば、去年のバルサは理想的なチームやったのかもしれへんけど、
正直、あんなチームを作り上げることは奇跡に近い。
 
モウリーニョは、あくまで自分のチームの選手の特性を見極め、
この選手達なら、どういうサッカーをすれば優勝できるのかと考えた上で、
こういうチームスタイルを採用したんやと思う。
 
現実主義のモウリーニョならではといったところやね。
 
 
 
そんなモウリーニョは、今シーズン限りでインテルの監督を退き、
奇しくも、昨日ビッグイヤーを掲げた地、サンチャゴ・ベルナベウにホームを置く、
レアル・マドリードの監督に就任するらしい。
 
まあ、モウリーニョは、イタリアのメディアやサッカー協会との、
折り合いが悪かったし、いずれはこうなるやろうなと思ってたけどね。
 
新天地となる可能性の高いレアルは、かつてのインテルと同じように、
欧州の舞台での成績が芳しくなかったり、
首脳陣が早く結果を求めるあまり、チーム方針が定まらない状態にある。
 
ポルト、ロンドン、ミラノで結果を残してきた、
スペシャル・ワンは、マドリードの地でも、スペシャル・ワンになれるのか。
 
優勝請負人、モウリーニョの腕の見せ所やね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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