2009年10月1日

勝負師ピクシー

 
 
昨日はACL準々決勝、川崎vs名古屋の
2nd legがあったね。
 
すごくいい試合をしていたと思うけど、
1st legの時にも感じたように、お客さんの入りが寂しかった。
 
去年のガンバとレッズの同国対決の時は、
両チームのサポーターの間だけだったかもしれんけど、
すごく盛り上がったから、それを考えると物足りんよね。
 
ACLのステータスをもっと上げるためにも、
川崎と名古屋のサポーターには、
もっとACLに情熱を傾けてほしかったなと思う。
 
で、試合の結果はというと…
 
 
 
名古屋グランパス31川崎フロンターレ
 
 
 
…う~ん、1st legが終わった後、
川崎の勝ち抜けは堅いって予想した俺の立場からすると、
この結果をどう捉えていいんか複雑やね(苦笑)
 
とりあえず、名古屋のサポーターの皆さん、ごめんなさい。
 
 
 
でも、試合の入り方自体は、予想通りやった。
 
得点を奪うために、序盤から積極的に前に出てきた名古屋と、
しっかり守って、カウンター狙いの川崎っていう形はね。
 
序盤は川崎のペースだったことも考えれば、
こういう形は、どちらかと言えば川崎の得意の形やと思う。
 
ただ、この日の川崎は、攻守の切り替えが遅くて、
前掛かりになってスペースが生じている名古屋の守備網を、
的確に突くような鋭さは無かった。
 
やっぱり、連戦による疲れもあったんやろうけど、
去年、ガンバが経験した、ミッドウィークにシリア遠征を挟むような、
無茶苦茶な強行日程に比べたら、国内での移動だけに留まっている、
川崎と名古屋は比較的楽やと思うけどね。
 
 
 
名古屋は、川崎のペースだった序盤を凌ぎ切ると、
徐々に流れを掴み、そこで飛び出した小川の無回転ミドルで先制。
 
あの位置で20m以上もフリーでドリブルされた
川崎の守備陣もどうかと思うんやけど、
それを差し引いても、素晴らしいシュートやった。
 
小川自身、練習でもあんなシュート決めたことないんとちゃうかな。
 
 
 
その後、名古屋と川崎、両チームとも1点ずつを加点し、
後半へ進むわけやねんけど、この、2戦合計3-3で迎えた
後半の選手交代がこの試合のカギやったかなと思う。
 
名古屋は、後半28分にアレックスと中村直志に代えて、
ブルザノビッチと吉村を投入したんやけど、
実際、交代になった2人は結構いいプレーをしてたと思うんよね。
 
それに、ダブルボランチを2人いっぺんに代えるなんて、
なかなかリスキーな采配やったと思う。
 
ただ、この交代には、「90分で決着をつけるぞ」っていう、
ピクシーの選手に対するメッセージが込められてたんちゃうかな。
 
それに、選手が発奮して応えた形になったね。
 
 
 
一方の川崎やねんけど、こういう「90分で決着をつける」とか、
「勝ちにいく」とういう言葉は、試合前には、
どっちかというと川崎の方からよく聞こえてきてたセリフやったと思う。
 
ただ、関塚監督は、後半35分にレナチーニョを
黒津に代えるまで選手交代をしなかったように、
明らかに延長戦を意識した采配をしていた。
 
6月のACLのラウンド16でガンバと試合した時は、
常に先手先手で仕掛けてきた関塚監督やけど、
この試合では、そのような気迫が伝わって来なくて、
采配で後手を踏んでたね。
 
その監督の姿勢が選手にもうつったんじゃないかなと思うね。
 
 
 
ただ、やっぱりピクシーって選手交代で流れ持ってくるのが
上手いなぁって思う。
 
どっちかと言えば、モチベータータイプの監督だと思うけど、
かつての名選手だけあって、「ここが勝負どころだ」っていうのが、
本能的にわかるのかもね。
 
あと、今シーズンの名古屋がなかなかフォーメーションが定まらなかったように、
チームがうまく機能しない場合、じっと耐えて待つって言うより、
色々動いて、その状況を脱そうとするタイプでもあるみたい。
 
その辺は、気の短かった現役時代を彷彿とさせる部分やね。
まあ、これがこの人の魅力の一つでもあるんやけど。
 
 
 
で、結局、この試合は、ピクシーの積極的な采配が功を奏し、
名古屋が勝利。
 
決勝点となった、ケネディのゴールは、位置こそ違えど、
土曜日の鹿島戦の1点目のゴールと基本的には同じ形やね。
 
サイドからのクロスをケネディに合わせたつもりが、
大きすぎて超えるものの、ファーでフリーになっていたマギヌンがヘッド、
そのこぼれ球をケネディが押し込むっていう形。
 
やっぱり、あれだけの体躯の選手やと、
前線に突っ立っているだけでも相手のDF陣を引き付けることができるし、
それによって他の選手をフリーにできるよね。
 
相変わらず、昔から名古屋はいい外国人を獲得するのが上手いよな。
 
 
 
名古屋は、次の準決勝でサウジアラビアのアルイティハドと試合やね。
 
この時期に中東遠征はキツイとは思うけど、
ここまで来たら、頑張って日本勢3連覇を達成してほしいと思う。
 
そうなれば、レッズ、ガンバ、グランパスって、
Jリーグの黎明期にお荷物と呼ばれたクラブで3連覇ってことになるから、
ある意味、痛快やね。
 
 
 
でも、やっぱりこの試合を見て思ったことは、
色んなガンバサポの人が言ってるように、
「ACLは出るもんだよな」っていう事。
 
そのためにも、なんとか今シーズン、3位以内に入って、
出場権を獲得してほしいなと思います。
 
川崎も、今回の敗戦で、ある程度日程的には楽になるから、
これから怖い存在になるかもしれへんね。
 
まあ、今の鹿島みたいに、日程的には楽でも、
負のスパイラルから抜け出せないっていう所もあるし、
こればっかりは、これからどうなるかはわからんけど。
 
とにかく、ACLもリーグも、今後目が離せない展開が続きそうやね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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